AQ-T01A回路説明

1)7セグLEDとダイナミック点灯
	1-1)PICマイコンのrbポートは5桁7セグLEDのカソードに150Ωを
		介し接続されております。駆動したいセグメントにLOWを出力し,ra
		ポートに接続されたセレクターを介し希望のデジットをHIGHに駆動す
		る事で所定のLEDを発光させる事ができます。
	1-2)PICマイコンのra0~ra2ポートはIC2 74HC4051 
		C-MOSアナログスイッチのA~Cに接続されX0~X7へ8bitに
		分割されます。IC2コモン端子Xは電源に接続され,X0~X7の選択
		されたポートはHIGHとなります。X0~X7の8bitは7セグの桁
		の選択として5bit,タクトSWモニターとして1bit,拡張出力の
		ラッチ信号として2bit,合計8bitを使用しております。
		7セグのコモン端子はQ5~Q9のエミッタホロワをバッファーとし,
		X0~X4に接続され時分割点灯をします。この動作をダイナミック点灯
		と呼び,桁の単位をデジットと呼びます。
2)電源回路
	2-1)電源トランスの二次側12V巻き線をブリッジ整流し,UN REG16V
		を生成します。この16Vが全系統の供給源となります。
	2-2)Q3は12V定電圧回路となります。リレーの駆動電源として使用されま
		す。
	2-3)Q4は5Vの定電圧回路で7セグLEDの駆動電源となります。この電源
		は消費電流が大きい為,停電時に真っ先にシャットダウンしますので,停
		電検出用の電源としても使用されております。
	2-4)Q2は5Vの定電圧回路で,バックアップ・バッテリーとor接続され,
		停電時でも電力供給され続ける+5Bとリップルが少なくバックアップ・
		バッテリーと接続されていない+5Cとに分割供給されます。
		+5BはPICマイコンの電源,+5Cはその他LED以外の電源として
		使用されます。
	2-5)E1,E2は25mAhのリチウムイオン二次電池で,+12Vより定電
		流・定電圧充電され,+5Bをバックアップします。
	2-6)Q1は電源がら50Hzや60Hzを抜き取り波形整形する回路です。
3)拡張ポート
	3-1)PICマイコンrbポートはIC3,IC4の8bit Dラッチに接続
		され,DラッチCKポートにはraポートに接続されたセレクターIC2
		の何れかのセグメントポートに繋がっております。rbポートの出力を設
		定し,CKポートにポジ・エッジを与える事でIC3,IC4の拡張出力
		ポートを設定する事ができます。
	3-2)IC3の出力はR3ラダー抵抗に接続されD/Aコンバートされます。
		これをIC7のPWMコンバーターでデューティー・パルスに変換し,調
		光ポートに出力します。
	3-3)IC4の出力下位3bitはQ10~Q12のバッファーを経由し,3系
		統のリレーを駆動します。残り5bitは拡張ポートとしてスタンバイさ
		れております。
4)タクトキー入力
	4-1)タクト・スイッチおよび停電検出は全てデジット6に接続されております。
		スイッチの状態を知るにはデジット6をHIGHにしrbポートを入力ポー
		トに設定します。タクト・スイッチが接続されたrbポートにはプル・ダ
		ウン10kΩが接続されておりますが,前の状態がHIGHの場合には,
		LOWに落ちるまでのリカバリー時間がありますので,一端LOWを出力
		した後,入力ポートに設定した方がよい場合があります。オシロ・スコー
		プで波形をモニタしながら調整するとよいでしょう。
	4-2)タクト・スイッチのチャタリングはLEDのダイナミック点灯周期との兼
		ね合いで変わります。サンプル・プログラムの周期では殆ど問題ありませ
		んが,念のためサンプル・プログラムの様にシフト・レジスターに8bit
		を保存し,8周期でモニタすると良好な操作性が実現します。